2010年11月25日

恐怖の煙突掃除
カテゴリーを「ご検討中の方へ」としたのは、安易に考えていると後になって墓穴を掘っちゃうよ、という転ばぬ先の杖です。
塚原のとある中古住宅に煙突掃除
ストーブから中途半端な煙突で横引き接続されており、建物の凸部から外半分表しで軒先に取り付けられている煙突。一見して不思議な取り付け方。
まずは室内側のT曲の蓋を外して現状チェック
T曲の蓋は3つのボルトで留められています。このボルト、頭で6.5ミリ程度の「インチ規格」であり、6ミリと7ミリのボックスソケットではいずれもダメでした。
仕方ないのでモンキーでチマチマ外します、小さい奴にモンキーは頭を嘗め易いのでヒヤヒヤです。
こんな日本規格ではないボルト使っている時点でダメダメですよね。
蓋を外すと煙突内部からは煤が少し落ちてきます、落ち着いたころにデジカメ撮影、ハイ鳥の巣らしきが写っていますね。
ブラシを入れてみる、室内から外へ出て少し上に45エルボで少しだけ曲げてあるところがあります、煙突が直上だと軒に当るので曲げて回避させてあります。
こーいう時点で煙突の設計欠陥、そして建物の凸部の設計欠陥ではなかろうかと・・・
まっ余所の仕事だもんで。
下から掃除のブラシではニッチもサッチもいかなくなったので外へ。
二階建ての軒先上までの煙突、つなぎ目にモコモコと悪い予感
ハシゴ掛けて約6mの軒先まで登るも、煙突つなぎ目のクランプバンドはご丁寧にコッテリとコーキングが上塗りしてあって容易に外せそうにもありません。
試しにエルボのところでコーキングを切ってバンドを外してみると・・・・
バンドの下にもご丁寧にコーキング入れてあります。
つまりこの煙突を施工した業者は、何らかの理由で後々に煙突を外すという選択肢を自ら潰しています。
エルボを無理矢理外したとしても、上の煙突は振れ止め程度しか支持されておらず、つまり一度外して下にずり下げてしまうと、恐らく二度と元には戻せない・・・
そんな気がして途中で外すことも断念。
残された選択肢は少なく、とりあえず屋根に上がってみました。
7寸か8寸勾配のコロニアル屋根、何か手がホールドできる場所であれば登れるので棟まで到達
しかし・・・煙突は軒先にあり、更にそこまでは手がホールド出来るものはない。軒下は6m、落ちたら良くて骨折か・・・・ 試しに別の場所で両手両足お尻の5点支持でへばりついてみる・・・
ズリズリとスベリ下がる、これはかなり怖い、というか危ないので断念。
残された手段・・・
建物裏側の草地?から高所作業車でアクセスする事。
足場を煙突トップまで組むこと。
とりあえず知り合いから高所作業車をレンタルして来る。
往復2時間・・・今日は忙しいのに・・・
草地にトラックは何とか入れた、緩傾斜面だけど車を水平にジャッキアップでした。
試しにゴンドラを伸ばしてみたけど・・・何とかイケソウ。
高所作業車のアウトリガーが柔かい地面にめり込み、バランスを崩してしまえば、多分ニュースに出れる位の横転事故になるだろう・・・そんなヒヤヒヤの設置ながら(脚に耐圧盤とかちゃんとしましたよ)作業車を据え付けてイザトップへ。
作業車のゴンドラ最大リーチでかろうじて煙突に到達。
トップを留めているクランプバンドを外そうとしたら・・・・
下の煙突と同じクソサイズのボルトでフックが固定されている。
このクソバカ施工業社!!
高所作業車であっても、怖いものは怖い。
おそるおそる、やっと手が届いたのにモンキーなんて持って上がっていない・・・
一度作業車を元に戻し、モンキーを持って再度上に・・・
これが屋根からのアクセスだったらもうブチ切れ、この施工した奴連れてきて屋根から蹴落としてやろうかと思うくらい「後の事を何も考えていない、とりあえずその場を凌げリャいいという身勝手な施工」
そもそも自分たちが責任を持って後々までメンテしていこうなんてこれっぽっちも考えていないんだろうな・・・
そんな施工の煙突は過去にも沢山見てきました。
大抵は家を建てた工務店の大工さんが付けた、とか、工務店経由で知らない業者が付けていった、とか。使われている部材もあまり宜しくない仕様のものが多いです。
ボルトではなくビス頭になっていて、固着しているのを外そうとすると「頭嘗める」とかね。
脂汗かきながらやっとの思いで外したトップ
そして内部を記念撮影、鳥の巣は遥下らしく見えません。
煙突掃除ブラシのロッドを加工して、即席の道具を作って煙突内に、3メートルも下で巣に当った感触、そのまま絡めて引っ張り出す。ロッドを入れる、絡めて引っ張り出す、を何度も繰返し。
巣が1/3程度までになると、上から押し出すだけで下へ落ちていくようになります。
感触で煙突が通ったと思ったら、ロッドの先にワイヤーブラシをセットして煙突内部の清掃。
トップはボルト無しのクランプバンドのみで固定
下から煙突内部を覗くと、外の光が差し込みトラブル解決です。
ゴミ袋にして3袋分の草藁の鳥の巣が出てきましたよ。
とにもかくにも大変な騒ぎとなってしまった煙突掃除、しかし、小鳥が煙突内に侵入して営巣する事を防ぐには何の対策もされていません。再発は必至でしょう。
オーナーと協議して、防鳥ネット付きのトップに交換することになりました。
そもそも鳥が入れなければ良いのです。
これから薪ストーブと煙突をご検討の方
煙突は正しく設計し、メンテナンスの事も考えて施工するようにしましょう。
素人施工は後々に酷い目に合いがちです。
塚原のとある中古住宅に煙突掃除
ストーブから中途半端な煙突で横引き接続されており、建物の凸部から外半分表しで軒先に取り付けられている煙突。一見して不思議な取り付け方。
まずは室内側のT曲の蓋を外して現状チェック
T曲の蓋は3つのボルトで留められています。このボルト、頭で6.5ミリ程度の「インチ規格」であり、6ミリと7ミリのボックスソケットではいずれもダメでした。
仕方ないのでモンキーでチマチマ外します、小さい奴にモンキーは頭を嘗め易いのでヒヤヒヤです。
こんな日本規格ではないボルト使っている時点でダメダメですよね。
蓋を外すと煙突内部からは煤が少し落ちてきます、落ち着いたころにデジカメ撮影、ハイ鳥の巣らしきが写っていますね。
ブラシを入れてみる、室内から外へ出て少し上に45エルボで少しだけ曲げてあるところがあります、煙突が直上だと軒に当るので曲げて回避させてあります。
こーいう時点で煙突の設計欠陥、そして建物の凸部の設計欠陥ではなかろうかと・・・
まっ余所の仕事だもんで。
下から掃除のブラシではニッチもサッチもいかなくなったので外へ。
二階建ての軒先上までの煙突、つなぎ目にモコモコと悪い予感
ハシゴ掛けて約6mの軒先まで登るも、煙突つなぎ目のクランプバンドはご丁寧にコッテリとコーキングが上塗りしてあって容易に外せそうにもありません。
試しにエルボのところでコーキングを切ってバンドを外してみると・・・・
バンドの下にもご丁寧にコーキング入れてあります。
つまりこの煙突を施工した業者は、何らかの理由で後々に煙突を外すという選択肢を自ら潰しています。
エルボを無理矢理外したとしても、上の煙突は振れ止め程度しか支持されておらず、つまり一度外して下にずり下げてしまうと、恐らく二度と元には戻せない・・・
そんな気がして途中で外すことも断念。
残された選択肢は少なく、とりあえず屋根に上がってみました。
7寸か8寸勾配のコロニアル屋根、何か手がホールドできる場所であれば登れるので棟まで到達
しかし・・・煙突は軒先にあり、更にそこまでは手がホールド出来るものはない。軒下は6m、落ちたら良くて骨折か・・・・ 試しに別の場所で両手両足お尻の5点支持でへばりついてみる・・・
ズリズリとスベリ下がる、これはかなり怖い、というか危ないので断念。
残された手段・・・
建物裏側の草地?から高所作業車でアクセスする事。
足場を煙突トップまで組むこと。
とりあえず知り合いから高所作業車をレンタルして来る。
往復2時間・・・今日は忙しいのに・・・
草地にトラックは何とか入れた、緩傾斜面だけど車を水平にジャッキアップでした。
試しにゴンドラを伸ばしてみたけど・・・何とかイケソウ。
高所作業車のアウトリガーが柔かい地面にめり込み、バランスを崩してしまえば、多分ニュースに出れる位の横転事故になるだろう・・・そんなヒヤヒヤの設置ながら(脚に耐圧盤とかちゃんとしましたよ)作業車を据え付けてイザトップへ。
作業車のゴンドラ最大リーチでかろうじて煙突に到達。
トップを留めているクランプバンドを外そうとしたら・・・・
下の煙突と同じクソサイズのボルトでフックが固定されている。
このクソバカ施工業社!!
高所作業車であっても、怖いものは怖い。
おそるおそる、やっと手が届いたのにモンキーなんて持って上がっていない・・・
一度作業車を元に戻し、モンキーを持って再度上に・・・
これが屋根からのアクセスだったらもうブチ切れ、この施工した奴連れてきて屋根から蹴落としてやろうかと思うくらい「後の事を何も考えていない、とりあえずその場を凌げリャいいという身勝手な施工」
そもそも自分たちが責任を持って後々までメンテしていこうなんてこれっぽっちも考えていないんだろうな・・・
そんな施工の煙突は過去にも沢山見てきました。
大抵は家を建てた工務店の大工さんが付けた、とか、工務店経由で知らない業者が付けていった、とか。使われている部材もあまり宜しくない仕様のものが多いです。
ボルトではなくビス頭になっていて、固着しているのを外そうとすると「頭嘗める」とかね。
脂汗かきながらやっとの思いで外したトップ
そして内部を記念撮影、鳥の巣は遥下らしく見えません。
煙突掃除ブラシのロッドを加工して、即席の道具を作って煙突内に、3メートルも下で巣に当った感触、そのまま絡めて引っ張り出す。ロッドを入れる、絡めて引っ張り出す、を何度も繰返し。
巣が1/3程度までになると、上から押し出すだけで下へ落ちていくようになります。
感触で煙突が通ったと思ったら、ロッドの先にワイヤーブラシをセットして煙突内部の清掃。
トップはボルト無しのクランプバンドのみで固定
下から煙突内部を覗くと、外の光が差し込みトラブル解決です。
ゴミ袋にして3袋分の草藁の鳥の巣が出てきましたよ。
とにもかくにも大変な騒ぎとなってしまった煙突掃除、しかし、小鳥が煙突内に侵入して営巣する事を防ぐには何の対策もされていません。再発は必至でしょう。
オーナーと協議して、防鳥ネット付きのトップに交換することになりました。
そもそも鳥が入れなければ良いのです。
これから薪ストーブと煙突をご検討の方
煙突は正しく設計し、メンテナンスの事も考えて施工するようにしましょう。
素人施工は後々に酷い目に合いがちです。
Posted by ペーターです at 00:49│Comments(0)
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