2009年11月10日

北海道開拓時代と薪ストーブ その2

札幌郊外の「北海道開拓の村」に移築保存されている建物群の中に設置してあった古いストーブです。
石炭を燃やすタイプのようで、シンプルなデザインは国産オリジナルで大量生産されたものなのでしょうか?
囲炉裏の隣に設置されている事からも、内地で囲炉裏で暖を採る生活から、そんなものでは追付かない北海道の冬の寒さを乗り越えるために「ストーブ追加しました」って感じが伺えます。

熱効率を良くするために、部屋の真中近くに置かれています。
当然長い横引きを行なわざるを得ない訳で・・・
今でも長い煙突の横引きはメーカーが推奨しません「長くても2m以内にしてください」という注意書きがある位です。
それがこの細いシングル煙突でこんだけ横に引いている訳ですから・・・
煤の付着も多かったでしょうし、詰って室内が煤けた事も多かったのでしょうね。
だから今でも「薪ストーブ」って聞くと「室内が煙で煤けるやろ?」と言われる事が少なくありません。

ストーブの熱を最大限に利用するため、煙突は天板上部ではなく、横から出されています。
天板一杯に鍋釜を置いて調理に使ったりしていたんでしょうね。

側に設置してあったカマド
石で出来たカマドです
北海道では基本的に普通の土壁が使えません。
寒さで土壁が凍ってしまい、やがて春に溶けるとボロボロになってしまうからです。
なので圧倒的に板張りの建物が多いのです。
カマドもまた粘土で作られます、粘土のカマドでは寒さには対抗できない為なのか?
柔かい石をくり貫いて作られたカマドが散見されました。
Posted by ペーターです at 02:34│Comments(0)
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